お悩みに美容家・神崎恵さんが回答
SUMMARY
- ・思春期の子どもとの向き合い方は?
- ・SNSに心乱されないようにするには?
- ・忙しい産後におすすめの美容法は?
ライフステージの変化やホルモンバランスの乱れなど、悩みが尽きない女性の人生。年齢を重ねるごとに悩みも複雑になりがちです。人生100年時代と言われるようになり、これまでの生き方の常識が劇的に変わる今、女性が豊かな人生を送るために必要なこと、大切にすべきことは?読者の皆さまからのお悩みに、美容家の神崎恵さんが本音で回答。全3回にわたってお届けします。
お悩み:「思春期の子どもとの向き合い方は?」
私自身の更年期と子どもの思春期が重なり、試行錯誤の毎日を過ごしております。 特に高校生になったばかりの息子への性教育については、お互いに気恥ずかしさもあり、なかなか話が出来ません。神崎さんはどのように向き合っていらっしゃいますか?(みなさん/40代・女性)
神崎さんの回答:思春期だった頃の自分はどうして欲しかったのか?思い出してみてください。
思春期の子どもとの接し方については、私の場合「思春期だった頃の自分」に相談するようにしています。自分を振り返ると、「そうそう、話したくないときもあるよね」と気持ちがわかるもの。私の場合は放って欲しかったタイプなので、自分の子どもに対してもグイグイ距離を詰めるのではなく、食の進み方であったり、「ただいま」の声のトーンなどといった会話以外に目を向け、そこから心情や体調を察するようにしていましたね。性教育に関しても、普段の関係性によって適切な方法が異なるかと思いますが、私の場合は改まって話すのではなく、小さい頃からお風呂に入ったときや日常会話の中に伝えたい知識を盛り込むなど、心がけてきました。すでに思春期を迎えているということであれば同性の方が話しやすいこともあるかと思うので、パートナーに伝えてほしいことを共有したり、または、専門医が解説する書籍やサイトを息子さんにシェアするなど。無理して全てをお母さんが担わなくていいと思います。
また、更年期に関しては、自己判断せず、専門医に診てもらうのも選択肢のひとつ。というのも私自身、「これはきっと更年期の症状だ」と決めつけていたことが、血液をとり、 「検査」を受けた結果、全然違っていたという経験がありました。不調の原因が分かるだけで気持ちが楽になりますし、たとえ更年期障害だったとしても今はいくつもの選択肢を提示してもらえます。定期的に血液をとり、 「検査」を受け、今の自分の状態を知ることで、どんなケアが必要か棚卸しすることは、忙しい現代女性こそぜひ取り入れてほしい習慣です。
お悩み:「SNSに心乱されないようにするには?」
SNSで他人の生活が可視化される世の中で、自分の幸せが何なのかわからなくなっています。 例えば、SNSで人から羨ましく思われる、いいねを貰える=自分は幸せなんだ という風に、自分の幸せを他人に委ねてしまいます。 他人を介さずとも幸せだと認識するにはどうしたらいいでしょうか? (cocoa さん/20代・女性)
神崎さんの回答:苦手なものから距離を置いて、自分軸で考えることを習慣づけて!
SNSが流行している現代、似たような悩みを持つ方はきっと多いと思います。SNSは情報を得るにはとても便利なツールですが、程よい距離感を保たないと、無意識のうちに知らない誰かと自分を比べてしまったりするものですよね。
自分の心の健康を守るためにできることはただ一つ、「心を消耗させるもの、苦手なものから距離を置く」ということ。SNSは義務ではないですし、人間の心理として、心が弱っているときほど見たくないものを自分から探しに行っている場合があると思うんです。どうすれば心を消耗させないで過ごせるのか?自分がどんな状態が心地いいのか?自分がどうしたいかという答えは常に自分の中にあるもの。苦手なものからは距離を置いて、自分軸で考えて行動することをぜひ意識してみてください。
お悩み3:「忙しい産後におすすめの美容法は?」
昨年30歳になり第二子を出産しました。20代で産んだ時は、自分の肌や身体に何も感じませんでしたが、30代に入り、産後の肌のシミやくすみ、栄養や元気を子に吸い取られてるかのような体の重だるさなどを顕著に感じました。子育て中でなかなか自分を労われない日々ではありますが、取り入れられる美容法など教えていただけたら嬉しいです。(あさもさん/30代・女性)
神崎さんの回答:忙しいママの救世主は、高機能クリームです。
私自身、20代、30代、40代で出産を経験したので、産後の回復が全く異なることを実感しています。年齢を重ねて体も衰えているのに加えて、第二子となると、上の子の育児もプラスされるので大変さは増しますよね。美容面だと、ゆっくり自分に手をかける時間も気力ももてないときですよね。
そんなときには生活の導線に乳液やクリーム、美容液など、保湿アイテムを置いておくのもおすすめです。美容への気力、予算もあると思いますが、もし一品投資するなら高機能クリームを。高機能クリームがひとつあればうるおいも保護も完了できるから、結果的にコスパもいいんです。
私の場合は、お風呂上がりに子どもと一緒に自分にもスプレータイプの化粧水で取り急ぎのうるおいを与え、着替えや髪を乾かすといった一連のルーティンを終え、寝かしつけるタイミングにベッドサイドでケアしていました。子どもが手を離れた今もベッドサイドにスキンケア一式が置いてあって、忙しいときは寝ながらケアが私のルーティンに。産後のママはもちろん、忙しい現代女性にもおすすめです。
プロフィール
神崎恵/1975年生まれ。美容家。美容誌をはじめ、多くの雑誌で連載を持つ他、企業のタイアップやイベントの出演も多数。また、コスメブランドのアドバイザー、アパレルブランドとの商品開発など、活動の幅を広げている。3人の息子をもつ母として、日々の暮らしや美容情報満載のInstagramはフォロワー数86万人超え。(@megumi_kanzaki)現在は神崎美容塾の塾長として、後進の育成にも尽力している。書籍も数多く執筆し、著書累計発行部数は170万部を突破。著書『一生ものの基礎知識 美容の教科書』(講談社)も話題に。