11月は本格的な冬を目前に、体の不調を見直す季節といわれています。
そこで今から始めたいケアについて、パーソナルトレーナの伊藤晃一さんにお話を伺いました。
「11月は空気の乾燥や、湿度と気温の変化など、体がうまく順応しづらい時期です。 そこで意識したいのが血流」と伊藤先生。
先生によると、血流を促すためには「保温」「入浴」「運動」「食事」が鍵。 今回は2回にわけてこの4つのポイントをご紹介いたします。
自分に足りていないところはないか、自分に合った形で取り入れるにはどうしたらよいか…ぜひチェックしてみてください。
保温を徹底して、めぐりやすい体に整える
健やかな体のためにはよい睡眠が不可欠です。そのために徹底したいのが「保温」。
手足が冷えてなかなか寝付けない…ということはありませんか?
特に冷えがちなのが足元。そこで注目したいのが足首です。
というのも足首は全身の血流に影響を与えるパーツ。
冷えると静脈の戻す力が弱まり、冷えやむくみがひどくなることも。
よく眠れない、脚がむくむ…と感じている方は、足首が冷たくなっていることが多いかもしれません。
今日からぜひ、足首の保温を心がけてください。
体をよりポカポカにする“鉱物”って?
自宅のお風呂と温泉では体の温まり方がまるで違いますよね?その秘密は“鉱物”にあります。
温泉には鉱物が混ざっていて、そこから人間と波長が合う遠赤外線が出ることで、まるで太陽光を浴びているように体がポカポカになるのです。
最近はこの鉱物をコットンに練り込んだアイテムもたくさん市場に出回っています。そういったものを身につけることで、温泉につかるのに近い効果が得られることも期待できます。
これからの季節、取り入れてみてはいかがでしょうか?
入浴の最大のポイントは「気持ちいい!」こと
全身浴か半身浴か、温度は何℃がベストなのか…よく話題になりますが、実は“決めつけない”ことが大切。
というのももともとの体温や代謝力の違いや、温度の感じ方によって変わってくるからです。
目安は「気持ちいい」という温度で10分~15分湯船につかり、全身浴なら顔に、半身浴なら胸まわりにうっすらと汗が出てくること。
これが体が芯まで温まった合図です。
また食後すぐの入浴は消化に影響を与えるので避けましょう。寝る直前も交感神経が優位になるので入眠の妨げになります。就寝の90分前の入浴がベストです。
入浴後の過ごし方で、血流が変わる!?
そして大切なのが、入浴から就寝までの過ごし方。
ソファや椅子に座って過ごしている方は、脚に血が下がってしまうので血流が悪くなることも。
理想はベッドで脚を伸ばした状態で過ごすこと。
脚を下ろさないことによって内臓の血流量が約3倍も変わり、眠りの質にも大きな差が生まれてくるといわれています。
まとめ
今回もお読みいただきましてありがとうございました。
ほんの少しのことだけれど、毎日積み重ねることによって体は大きく変わってきます。
ぜひポカポカの体で冬を迎えていただけたら幸いです。
次回は、「運動」と「食事」の温活ケアポイントをお届けします。
ご期待ください。
伊藤晃一さん
モデル、舞台俳優をしながら、パーソナルトレーナーとしても活動。30歳のときにNYに渡り、パーソナルトレーナーとしての経験を深めると共に俳優学校にも在籍。帰国後、運動だけでは健康になれないという思いから、「回復」「正しい体の取り扱い」「運動」「食事」「睡眠」「サプリメント」の指導を一人ひとりに合わせて行うため、活動の拠点をスポーツクラブからスタジオ
CarpeDiem(カルペディエム)へ。2014年からはSPIC専属リカバリートレーナーとして活動をスタート。リカバリートレーナーの育成も行い、全国で講演、そして活動の拠点はパリへも。Body Engineer認定パーソナルトレーナーのほかKAATSU JAPAN認定加圧トレーニングインストラクター取得、BODY CODE SYSTEM認定ピラティス、日本ファスティングコンシェルジュ協会認定シニアファスティングコンシェルジュ(SFC)など、数多くの資格を取得